ベタ水槽に必要な溶存酸素量はどれくらいか?

2019年9月17日

結論から言いますとベタ飼育するためには2mg/L以上の溶存酸素量が必要です。

今回は溶存酸素量について記事を書いてみました。

魚が生きていくために必要な溶存酸素量

一般に魚介類が生存するためには3mg/L以上の溶存酸素が必要です。

また好気性菌が活発に活動するためには2mg/L以上が必要です。

好気性菌とは亜硝酸菌や硝酸菌のように、酸素を利用し基質を酸化することによってエネルギーを得る細菌です。

2019年の夏、隅田川で酸素不足による3000匹の魚の大量死が報道されました。

水中の溶存酸素量が通常の値の半分以下だったそうです。

少なくとも水中の溶存酸素量が3mg/Lを下回っていたのでしょう。

溶存酸素量は気温の影響を最も受ける。

実は溶存酸素量は温度の影響を最も受けます。

飽和溶存酸素量と水温の関係を以下に記しておきます。

・15℃で9.7 mg/L
・25℃で8.1 mg/L
・30℃で7.5mg/L

飽和溶存酸素量とは、水に酸素が溶ける限界値です。

温度が高くなればなるほど飽和溶存酸素量は低くなります。

つまり気温が高くなればなるほど、空気が水に溶けにくくなるということです。

グラフにすると以下のようになります。

実際の飽和溶存酸素量のグラフは曲線になります。

飽和溶存酸素量

ベタにとって必要な溶存酸素量

アンモニア(亜硝酸菌)→亜硝酸(硝酸菌) →硝酸のサイクルが回るためには2mg/L以上の溶存酸素量が必要です。

亜硝酸菌はアンモニアを酸化して亜硝酸にします。

硝酸菌は亜硝酸を酸化して硝酸にします。

菌がアンモニアや亜硝酸を酸化するためには最低2mg/Lの溶存酸素量が必要です。

溶存酸素量が2mg/Lを下回ると亜硝酸菌や硝酸菌は基質(アンモニアや亜硝酸)を酸化できません。

そうなると水槽にアンモニアや亜硝酸が充満し、ベタにとって非常に危険な状態になります。

野生のベタが生息する水域

ベタを見て思うことはないでしょうか?

なんでこんな動きのトロい動きの魚が生き残ってこられたのかと。

野生のベタは、溶存酸素量3mg/L>ベタ>2mg/Lの水域に好んで住んでいると思います。

普通の魚なら酸欠してしまうような水域ですがベタ自身はアンモニア中毒にならない場所です。

捕食者が入って来ても酸欠で死んでしまうような水域です。

よってベタは溶存酸素量の多い水域を本能的に嫌います。

25℃で溶存酸素量が8.1 mg/Lある環境だったらどうでしょう。

ベタは溶存酸素量が多い水域にいると、「外敵に襲われる」と感じ水槽を飛び出すかもしれません。

また流れがある=溶存酸素量が大きいので、エアレーションのある環境も本能的に嫌うでしょう。

ジャイアントベタを飼育したときエアレーションの下でじっと動かなくなってしまったことがあります。

水の流れを本能的に警戒したのでしょう。

まとめ

今回はベタ飼育するためには2mg/L以上の溶存酸素量が必要というお話でした。

2L程度の水槽でも水面の面積を十分にとっていれば、水の表面から酸素が自然に溶け込んでくるのでエアレーションなしでも2mg/L以上の溶存酸素量は確保できます。

少なくともベタがアンモニア中毒になることはないでしょう。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

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