青ベタ、エラ病で星になる。その対策と治療法。

2020年7月21日

先日買ってきたばかりのベタが、水槽の底に沈みエラを激しく動かしていました。

エラは赤黒くはれ上がっています。

老化したベタにはありがちな症状ですが、若いベタでは異常です。

ときおり大砂利にエラをこすりつけて暴れるような仕草もします。

危険を感じたので早速「ニチドウ グリーンFリキッド 100ml」による薬浴と0.15%の塩浴を実行しました。

なおこの個体は治療の甲斐なく星になりました。

またメチレンブルーとアクリノールを含有した魚病薬としてはグリーンFリキッドの他にも「ニューグリーンF 35g 」があります。

ベタのエラが赤黒くはれ上がった原因はダクチロギルス

ダクチロギルスはエラ部分に寄生する寄生虫です。

鉤(かぎ)のある吸着盤でエラに寄生し、エラの粘膜や上皮細胞を食い荒らします。

似たような寄生虫にギロダクチルスがいます。

ギロダクチルスはエラだけではなく体表にも寄生します。

よってエラ部分にのみ症状が出ている場合はダクチロギルスの存在を疑うべきでしょう。

なおダクチロギルスは購入先から生体と共に持ち込むことがほとんどです。

ダクチロギルスとは?

ダクチロギルスとは扁形動物の単生類に分類される寄生虫です。

大きさは0.8~2㎜程です。

扁形動物とは10円玉のように平べったい寄生虫を意味します。

エラに寄生しながら卵を産み増殖します。

ダクチロギルスは春から夏にかけて高水温時に多く発生します。

治療のメカニズム

ダクチロギルス本体を駆除すれば、卵も産まれず病気を治療することができます。

今回も使用するのは「グリーンFリキッド」です。

メチレンブルーを含んでいるので寄生虫に効果があります。

水槽の容量が2L程度なので、1.7ml程度の薬液を水槽内に投与します。

大体ペットボトルのキャップ5分の1程度の量です。

グリーンFリキッド

また3gの粗塩を投与し0.15%の塩浴も同時に行います。

塩

メチレンブルーと塩浴の併用は問題ありません。

ダクチロギルスによるエラ病の治療記録

治療の過程を記しておきます。

一日目

薬液投与後、あまり元気がなく水面や水底でじっとしている。

餌は与えるときちんと食べる。

エラの動きは変わらず激しい。

二日目

餌を与えるとひかりベタ6粒をきちんと食べた。

フンもこなれたものをしっかり排泄している。

水面上に5mm程度の髪の毛のようなものが5本程度浮かぶ。

何らかの寄生虫だろうか?

コップ1杯分(300ml~400ml)の水換えを行う。

薬液は追加投入せず、そのまま様子を見る。

ときおり水面を飛び跳ねるような動きを見せる。

エラの周囲に白い綿ぼこりのようなものが付着している。

かなり病状が進行しているようだ。

三日目

背びれはしっかり立っているが餌は食べない。

コップ1杯分の水換えを行い、薬液を3滴から4滴水槽内に投入する。

同時に3g程度の粗塩を飼育水で溶かし水槽内に投入する。

夕方に5分の4程度飼育水を換水し、再度粗塩3gと薬液1.7mlを加える。

四日目

朝から餌を与えるが全く食べない。

目が見えていないようだ。

夕方からは立ち泳ぎに近い形で泳いでいる。

夜8時頃見てみると星になっていた。

すぐに亡骸を撤去し水槽内の水も廃棄する。

対処後の感想

とりあえず治療しましたが今回は救出できませんでした。

エラ病になって餌を食べなくなったら先は短いというのは本当でした。

6月から例年にない高温多湿の状態が続いており、そのような環境もエラ病にかかった原因だったと思います。

またベタをお迎えする予定ですが、以下のような対策を練って対応します。

・毎日コップ1杯分を換水する。
・乾燥赤虫は飼育が軌道にのる1ヶ月までは禁止。
・水槽は半月から1月に一度は掃除する。
・コンディショナーを使用し病気の予防に努める。

現在行っているベタの疾病管理と予防

現在ベタのエラ病の予防・治療に関しては以下のような対策を取っています。

フェーズ1.エーハイム フォーインワン(4in1) 500ml
エラや粘膜を保護するため換水用ボトル1Lに対し0.2mlを添加し使用。
他のコンディショナーと併用してもよい。
ただしエーハイムツーインワンとの併用は不可。
また淡水用なので塩浴時の利用は避けたほうが良い。

フェーズ2.粗塩や水作ベタの塩タブレットミニ40錠を使った塩浴
エーハイム フォーインワン(4in1) 500mlで生体の状態が改善しない時に使用。
ジクラ (Zicra) ジクラウォーターベニッシモベタ用250mlシマテック PSBプラス・プラス 1Lと塩浴の併用は可能。

フェーズ3.メチレンブルー系の魚病薬を使用した薬浴
フェーズ1.2で状態が改善しない時に使用。
ジクラウォーターや塩浴との併用は可能。

コンディショナーを使用し始めて、フェーズ3以降に進むことは無くなりました。

たまにベタが便秘した時に塩浴する程度です。

病気を治療することも大事ですが、最も重要なのは事前に予防することです。

水槽が安定すれば、飼育者の精神状態も安定します。

ベタ飼育に行きづまった時には各種アイテムの導入を考えてもいいと思いますね。

まとめ

今回はダクチロギルスによるエラ病でベタが3週間程度で星になってしまいました。

多分ショップから持ち込んだものなのでしょう。

フンもなかなかしてくれず最初から消化器官にも問題をかかえていました。

購入時何らかの健康問題を持っている仔は、お迎えしても2~3週間で星になってしまいます。

今度はワイルドベタに近い形状のトラベタを飼育するつもりです。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。