マーガレット アトウッド 著「侍女の物語」を読んだ感想。【ネタバレ】

2020年10月6日

今回紹介するのは、マーガレット アトウッド の「侍女の物語」です。

マーガレット アトウッドはカナダを代表する作家です。

「侍女の物語」は1985年出版され世界各国でベストセラーとなりました。

それまで地味で優秀な私小説作家というアトウッドの印象を、一気にくつがえすきっかけとなった作品です。

この小説はカナダ総督文学賞を受賞しています。

なおアトウッド2回ブッカー賞(2000年『昏き目の暗殺者』2019年『The Testaments』)を受賞しています。

にしても「The Testaments」早く翻訳されてくれませんかね。

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「侍女の物語」はディストピア小説

どっかで聞いたような話だなと思ったら「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でした。

映画の中では、女性は「産む機械」と化しています。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、2015年公開の映画です。

監督・脚本を担当したジョージ・ミラーは、かなりフェミニズムを意識しています。

主人公も女性のフュリオサとなっています。

ディストピアというのは、ユートピアとは逆の世界です。

ユートピアは理想郷ですが、ディストピアは暗黒郷という意味で使われます。

現代から見た感想

「侍女の物語」が出版されたのは1985年です。

1985年といえば、まだベルリンの壁が存在していた時代です。

ベルリンの壁が崩壊したのは1989年です。

出版当時、資本主義・自由主義陣営からみた壁の向こうはおどろおどろしい世界でした。

情報統制がなされ全く状況がわからなかった時代です。

「侍女の物語」でも「壁」や「全体主義」という概念が、色濃く作品に反映されています。

1989年にベルリンの壁は崩壊しソビエト連邦も1991年に消滅しました。

現在では、旧共産圏的な暗黒世界がイメージしにくいです。

アトウッドにすれば、「侍女の物語」が出版された1985年より現在のほうがディストピアなのかもしれません。

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まとめ

アトウッドはブッカー賞を2回受賞しておりノーベル文学賞の有力候補です。

ノーベル賞は、どんなに業績がすばらしくても存命の人物にしか授与されません。

アトウッドは80歳と高齢です。

ノーベル文学賞は2020年10月8日に決定されます。

2020年のノーベル文学賞はアトウッドに注目したいですね。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。