女優・小松菜奈の魅力が全開「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を見た感想。【ネタバレ】

基本的には恋愛キュンキュン映画です。

原作は七月隆文さんの同名ライトノベルです。

小説は160万部を売り上げる大ヒット作となっています。

ざっと印税を計算してみましょう。

定価600円、印税10%、所得税20%で計算すると、7680万円となります。

やはり小説は当たるとデカいです。

映画も18.5億の興行収入を記録するスマッシュヒットとなりました。

現在はマーケティングの問題もあり、漫画でも小説でも100万部オーバーの原作でないかぎり、怖くて実写化できません。

今回は、ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のレビューです。

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時間がすれ違う物語

この映画では、パラレルワールドを描いています。

しかも時間軸は逆方向に動いています。

彼氏の南山君が年をとっていくのとは逆に、彼女の福寿さんは若くなっていくわけです。

二人は5年に一度にしか会えない設定となっています。

つまり今度会えるのは、南山君が25歳、福寿さんが15歳の時です。

会えるのは月の満ち欠けの期間の30日間です。

よってこの物語は一種の恋愛奇譚となっています。

脚本は映画『君の膵臓をたべたい』で第41回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した吉田智子さんが担当しています。

原作を映画用にうまくブラッシュアップしています。

映画を起承転結で分析してみた。

脚本家は必ず起承転結を抑えてシナリオを作成します。

よって物語を起承転結でストーリーを追っていきましょう。

起(オープニング)

起では登場人物やその背景が描かれます。

南山高寿(福士蒼汰)は美大に通う大学生です。

上山正一(東出昌大)という何でも話せる友人がいます。

南山は通勤電車内で福寿愛美に一目ぼれし、告白後交際が始まります。

福寿愛美(小松菜奈)は美容関係の専門学校に通っています。

携帯電話は持っておらず、門限は24時という以外は謎で、愛美の詳しい背景は描かれません。

これはその後の伏線となっています。

どちらの名前にも「寿」という漢字が入っています。

承は主人公の欲望を邪魔する壁が描かれます。

ボトルネックとなるのは、5年に1度、30日間しか会えないという設定です。

こういう設定だと、まず将来が描けません。

高寿(たかとし)は愛美(えみ)と家庭を築きたいと考えているので、この壁に最後まで苦しみます。

実際こういう無限ループが続くと気持ちも萎えると思います。

転(山場)

転は承で立ちはだかる厚い壁を、ブレイクできるかどうかの山場となります。

展望台での別れのシーン

高寿の記憶は積み重なっていくのに、愛美の記憶はどんどん失われていきます。

この事に耐えられなくなった高寿は愛美の元を去ります。

高寿の気づき

高寿は時間が逆方向に進んでいること、つまり自分にとっては最初の日が、愛美にとっては最後の日になる事を理解します。

そこで結末を知っていて気丈に振る舞う愛美の愛情に気づきます。

高寿は展望台で彼女に冷たくしたことを詫び、残された時間を精一杯、愛美との恋愛に費やそうと決意します。

「転」で時間方向を変える事ができなかったため、結局運命を受け入れざる得なくなります。

次会う時は、高寿25歳、愛美15歳の時です。

そのシーンも映画では描かれています。

しかし、この無限ループはきついですよね。

その無限ループをブレイクする何かを劇中に盛り込んで欲しかったです。

小松菜奈さんがとにかくかわいい。

この映画では常時ナチュラルメイクです。

大人っぽいところもみせますが、どこか子供のようなあどけない表情が印象的です。

遠い懐かしさを感じさせるノスタルジックな女優さんです。

会社に行くのが馬鹿らしくなるくらいかわいいです。

一回映画に夢中になり遅刻しそうになりました。

共演の福士蒼汰さんも、けれん味のないさわやか演技を見せています。

ちょっと残念な所

原作がラノベなのでやや話の展開に欠けます。

起承転結の「転」(山場)がないと言った印象です。

彼氏の高寿君が時間軸を同じ方向にするために努力するとかそういう場面があればもっとよかったなと思います。

「承」であまりに高い壁を設定してしまうと、「転」でそれを乗り越えられません。

作品的には展開に欠けるのっぺりとした感じになります。

よってこの作品も見ようによっては、京都観光所巡りになっています。

まぁそれでもいいんですけどね。

では何で補っているのかと言えば、会話のみずみずしさですね。

そこは吉田 智子さんの脚本でカバーしている感じです。

セリフ回しも『君の膵臓をたべたい』と似てますね。

まとめ

かわいい女優さんには、かわいい役をやらせた方がいい、それが私の持論です。

下手に汚れ役をやらせる必要はありません。

この映画をみていると、小松菜奈さんと一緒に京都をデートしているような錯覚に陥ります。

もし愛美のようなパートナーがいたら、私なら彼女を幸せにするため大学1年生時から就職活動に励むでしょう。

パートナーがいる人は、何かの縁で今一緒にいることを再認識する映画ではないでしょうか。

人にもよりますが、一般的に一生で本気で恋愛できる人は4人~5人くらいです。

この人と30日間しか会えないとしたら、日々の相手に対する態度も違ってくると思います。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。