映画「ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を見た感想

2020年4月25日

結論から言いますと、見た方がいい映画です。

よくスピンオフ作品と言われますが、個人的には「スターウォーズ エピソード4/新たなる希望」の直前までを描いたシリーズ作品のうちのひとつだと思います。

多少のネタバレがあります。

ローグワンは、全シリーズの中で最も自己犠牲的な物語

大義のためには自己犠牲もいとわない、これがローグワンのテーマです。

作戦も生還を期さないものとなっています。

日本の一番長い日」で役所広司演じる阿南陸軍大臣は

「死によってのみ任務が遂行される作戦は武士の情けに欠ける、統帥の道にも反する、皇軍精神への冒涜だ。」 出典:映画「日本の一番長い日」

とおっしゃっています。

こういう自己犠牲的な姿勢というものがアメリカの世相を反映しているようなら、ちょっと危険な感じもしますね。

ただ自己を犠牲にしても全く得るものがなければ、バッドエンドになってしまいます。

そこで「デス・スターの設計図」というものが出てきます。

デス・スターの設計図が反乱軍の手から手へと渡り、最終的にレイア姫が入手することによって犠牲が報われます。

物語がデス・スターの設計図に集約される形になっています。

これは脚本のうまさですね。

ローグワンは部隊のコールサイン(識別名)

英語でRogueとは、一匹狼的な意味で使います。

よって「Rogue One」とは、「孤立無援の部隊」を意味します。

この部隊の運命を暗示するようなコールサイン(識別名)ですね。

注目して欲しい俳優

ここでは「ローグワン」の注目キャストを紹介していきましょう。

フェリシティ・ジョーンズ(ジン・アーソ役)

この物語のヒロインです。

フェリシティ・ジョーンズはイギリスの女優さんです。

オックスフォード大学卒の才女です。

「ローグワン」のジャパン・プレミアで来日した時はその美しさにびびりました。

35歳でこの美貌は驚異ですね。

2014年には「博士と彼女のセオリー」で第87回アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされています。

頭が良く、きれいで演技力もあるので今後もハリウッドが放っておくことはないでしょう。

フェリシティ・ジョーンズにイカれた人は、「博士と彼女のセオリー」もオススメです。

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マッツ・ミケルセン(ゲイレン・アーソ役)

ジン・アーソの父として出演しています。

マッツ・ミケルセンはデンマーク出身の俳優さんです。

個人的には、「007 カジノ・ロワイヤル」の悪役ル・シッフルの印象が強いです。

この映画では、家族思いの子煩悩な科学者として登場します。

2012年「偽りなき者」に主演し、第65回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しています。

欧州きっての演技派といっていいでしょう。

序盤はこの人が物語をリードしていきます。

アラン・テュディック(K-2SO役)

K-2SOは、帝国軍のドロイドだったのですが反乱軍用に再プロミングされたロボットとして登場します。

見れば見るほど「天空の城ラピュタ」に出てくるロボット兵に似ています。

今回C-3POがちょっとしか出てこないので、K-2SOが「狂言回し」(物語の理解を手助けするために登場する進行役)を担当しています。

アラン・テュディックがモーションを担当し、そこにCGを重ねていると思います。

ドニー・イェン(チアルート・イムウェ役)

ドニー・イェンといえば個人的には「イップマン」ですよね。

特に「イップマン 継承」はAmazonプライムでよく見ています。

「ローグワン」ではライトセーバーを使った戦闘がほとんどないので、ドニー・イェンの棒術がアクセントになっています。

「ローグワン」では、帝国軍に寺院を破壊された僧侶として登場します。

姜 文 (チアン・ウェン) (ベイズ・マルバス役)

姜 文は初監督作である「太陽の少年」で、ヴェネツィア国際映画祭で主演男優賞(受賞者はシア・ユー)を受賞し国際的な地位を不動なものとしました。

また中国を代表する俳優の1人でもあります。

2011年に公開された映画「三国志英傑伝 関羽」では曹操を演じていました。

ちなみに、この映画で主役の関羽を演じていたのが、チアルート・イムウェ役のドニー・イェンです。

二人はこの当時から縁があったのですね。

ベイズ・マルバスは本編で赤い甲冑をつけていますが、武器はブレード(刀)ではなくブラスター(熱線銃)です。

チアルートとベイズは数多く言葉を交わすわけではないのですが、相棒といった感じがします。

アジア人同士というのもあるのでしょうが、以前映画で共演した経験も大きいのでしょう。

阿吽の呼吸というやつですね。

ベン・ダニエルズ(メリック将軍役)

劇中では、ブルー・リーダーとしてX-ウイングに搭乗し敵地に侵入します。

ベン・ダニエルズはイギリスの俳優さんです。

TV、舞台、映画とステージを問わず活躍する万能型の実力派俳優です。

個人的には、ドラマ「エクソシスト」でのマーカス・キーン神父役の印象が強烈でした。

こういう主役級の俳優さんをチョイ役で出演させるのがスターウォーズの凄さです。

この作品の主役は誰?

主役はズバリ、ドニー・イェン(チアルート・イムウェ役)です。

ジェダイはダースベーダーしか出てこないので、本編ではチアルート・イムウェが正統派のジェダイ騎士役をになっています。

「我はフォースと共にあり・・・」というセリフを念仏のように唱えるチアルートはまさにジェダイです。

ただし、本来は普通の僧侶であってジェダイではありません。

序盤は、寺院を失い街に流れ込んだ厄介者として紹介されています。

この映画でドニー・イェンは、演者だけではなく武術指導も行っています。

本編でおいしい所を全てもっていった感のあるドニー・イェンですが、ハリウッド進出に関してはあまり積極的ではないようです。

自分が納得した作品にのみ参加するようなスタンスですね。

スターウォーズ「フォースの覚醒」との違い

JJ・エイブラムスは、「フォースの覚醒」でストームトルーパーにも「中の人」がいるんだよ、ということを表現しました。

つまりリアリズムに一歩近づいたわけです。

この作品ではストームトルーパーは例のごとくバタバタ倒れ、中の人の存在はうすいです。

しかしその代わり、反乱軍のレジスタンスが次々倒れていきます。

ここにリアリティがあるわけですね。

反乱軍の兵士もスーパーマンではなく、生身の人間だということです。

スターウォーズは、スペースオペラなんですが、今後リアリティも追及していかないと「スターウォーズ/最後のジェダイ」のようにコケる作品も出てくるでしょう。

まとめ

「ローグワン」をしてスターウォーズ史上最高傑作という人もいます。

最高傑作かどうかは別にして、シリーズ屈指の作品であることにまちがいないでしょう。

ワンシーンが短く、小気味よくストーリーが進んで行くのもこの作品の特徴です。

見て損はない作品です。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。