私的中島みゆき論

2020年6月21日

今回は、中島みゆきさんについて語ってみたいと思います。

時代

1970年安保が終了した後に、ヒットした曲です。

みゆきさんはわかっていました。

学生運動くらいで国家の安全保障がゆらぐわけではないのだと。

でも国の体制に抵抗して、敗れた若者がいるわけです。

この歌はそういう若者に対して捧げられた曲です。

もう一度安保闘争すれば勝てるよとか、努力すれば体制変えられるよ、という歌ではないです。

「安保闘争には敗れたけれど、今の人生、今の生活と向き合って生きていこうよ」というみゆきさんなりのメッセージですね。

1970年安保の実態を知りたい人は「ノルウェイの森」を読むといいでしょう。

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20代前半でこの曲を書き上げてしまうのが、天才の天才たる所以です。

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ファイト

ファイトの歌詞の中に、魚が出て来ます。

この魚はシャケのことですね。

シャケは産卵した後、寿命が尽きます。

そのシャケに対して、みゆきさんは頑張れといいます。

戦えといいます。

努力したから成功するとかそういう単純な話ではないです。

産卵した後寿命が尽きたサケの亡骸は、海に帰っていきます。

海になるのです。

この歌は人間の輪廻転生を唄った曲ですね。

徹底した唯物論です。

唯物論で一番大切なのは、来世がないのですから、人生においてやりたいことをやるということです。

地上の星

みゆきさんはこの歌でつばめに問いかけます。

地上の星はどこに行ったのかと。

でもつばめは何も答えません。

なぜなら地上の星は所詮地上の星にすぎないからです。

本当に天空に輝く星(例えば、中島みゆきさんのような人)とは格が違うわけです。

「技術者はね・・・所詮技術者にすぎないの。それで名声を得ようなんて、ちゃんちゃらおいかしいわ。地上の星なら地上の星らしくしていたらいいのよ。」

みゆきさん、厳しすぎませんか?

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麦の唄

麦の唄は、NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌です。

「マッサン」のモデルは、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴 政孝(たけつる まさたか)さんです。

ウイスキーは、大麦を糖化、発酵したものを蒸留・貯蔵して出来上がります。

そういう事を知らないと「麦」という着想が浮かんできません。

この歌も頑張れば、努力すれば必ず成功するよという歌ではありません。

艱難辛苦しながら生きていけという歌ですね。

個人的には、サビの部分が大好きです。

銀の龍の背に乗って

「ちっぽけな自分、 銀の龍の背に乗らないと外界に行けない自分、所詮孤島の町医者なんてそんなものよ。」

みゆきさん、厳しすぎます。

たしか、みゆきさんのお父さんは旧帝大卒のお医者さんでしたよね。

私も自分の爪を見てみました。

木の芽みたいな弱々しい爪です。

背中に翼などはなく、綿ぼこりをかぶったようなフリースを着ています。

いつか私も銀の龍の背に乗って億り人になりたいです。

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まとめ

私に姉はいませんが、中島みゆきさんは厳しいお姉さんのような存在です。

ワンフレーズ、ワンフレーズが心に突き刺さります。

でもみゆきさん、見ていてください。

わし、いつか億り人になってアーリーリタイヤします。

そして自分のやりたい事だけをやります。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。