鬱(うつ)っぽい時のメンタル管理方法。
人間、誰しも鬱っぽくなる時があります。
私は対策として行動療法を用いています。
今回は鬱っぽい時のメンタル管理方法を紹介します。
なぜ不安になるのか
作家・芥川龍之介の自殺理由は、「ぼんやりとした不安」でした。
芥川ほどの天才作家でも不安はありました。
「戯作三昧」を読むと、作家としての芥川の苦悩がうかがい知れます。
未来が明確にイメージできなければ、人は不安になります。
そして不安は不安を呼びます。
不安な状態が続くとコルチゾールというホルモンが分泌され、脳の海馬が委縮し正常な判断力を失います。
そして人は「自死」という、最悪の選択をしてしまうのです。
大切なのは、常に次の作業を考えながら行動する事。
不安を心の中に入り込ませないために、常に次の作業を考えながら行動する事が重要です。
英語でいう「be here now」(今ここ)や禅でいう「一掃除二信心」とは、ちょっと違います。
今やってる事に集中しようと思っても中々、できないのが人間です。
そこで今、何かやっているとすれば、次にやる作業を常に考えておきます。
例えば、今あなたがコーヒーを飲むためにお湯を沸かしているとします。
そこでぼんやりしていると不安が心に入り込んで来ます。
よって次に何をするか考えて行動します。
お湯を沸かしている間に、テーブルの上にある皿を食器棚に直す、シンクにあるマグカップを洗うなどの作業が考えられます。
脳の動きは、今やっている事に80%集中させ、残りの20%で次に何をやるか考えるようにします。
つまり悩みが頭に入り込めない状況を作るわけです。
人間、3つの事を同時に考える事は難しいですからね。
「悩み」はきちんと時間を確保して対策を立てる。
哀しいかな、人間悩みは尽きません。
悩んでも仕方ない「悩み」もあれば、放置できない「悩み」もありますよね。
放置できない「悩み」に関しては30分程度の時間を取って、その時間内でしっかり考えるようにしましょう。
スケジュールに組み込んでしまえば、無駄に悩む時間を減らせます。
その時、自分の精神状態や対処法を紙に書いておくと、かなり気持ちが楽になります。
逃げるという選択肢も必要
狩猟民族の自殺率は非常に低いです。
また狩猟民族のうつ病の発症率は、先進国の100分の1という研究報告もあります。
それは不安に直面した時の選択が限定されているからです。
狩猟民族が獲物と出会った時の選択肢は、「戦う」か「逃げる」かの2択です。
ロールプレイングゲームのコマンドより選択肢は少ないですね。
つまり悩む必要がありません。
また狩猟民族では「逃げる」という選択肢を否定しません。
選択肢から「逃げる」という項目を削除してしまうと、強敵(象・ライオン・熊)に出会い、負けた時は死んでしまいますからね。
現代人でも、これ以上やったら自分が壊れると感じた時は逃げるのも有りです。
また狩猟民族は日常生活もルーティン化しており、現代人のように急な変化への対応はありません。
書くという行為が重要
書くという行為が、行動のトリガーになることがあります。
1日・1月・1年という単位でやりたい事を3つ決めてスケジュールに落とし込んでいきます。
今日・明日では差が出ないかもしれませんが、3ヶ月もすれば方向性に明らかな違いが出て来ます。
一番怖いのは「悩み」で立ちすくみ、他人のシナリオでしか動けなくなる事です。
そうなると人は人生に対するコントロールを失います。
メンタル的にきつい人は、1日でもいいので3つスケジュールを決めて実行するようにしましょう。
まとめ
ある研究結果があります。
死を目前にした人に、今後悔している事は?と聞いたところ、90%以上の人から「もっとチャレンジしておくべきだった。」との回答があったそうです。
「挑戦の国」と言われるアメリカでの研究結果なので、日本だと後悔している人は、もっと多くなるのではないでしょうか。
人間は生きている限り戦いを避けては通れません。
自分にとって戦いやすい場所を選んで挑戦してください。
それに関しては100%自分の意思で決められるはずです。
私は今、文章を書いています。
人間の語彙能力は67歳でピークを迎えるそうです。
これからもピークを迎えるまで挑戦していきます。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。