ドストエフスキー著「罪と罰」を読んだ感想。【ネタバレ】

2021年3月21日

罪と罰」は神無き時代にどう生きるのかを問うた作品です。

読むのを避けては通れない世界屈指の名作です。

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「罪と罰」を読んだ感想

独特のドストエフスキー節が冴えわたります。

とにかく会話が長いのですが、それが苦になりません。

登場人物がまくし立てるように、しゃべります。

ドストエフスキー作品の特徴です。

現代の預言書としての「罪と罰」

「罪と罰」が出版されたのは1866年です。

日本ではまだ江戸時代です。

その後、明治になり「罪と罰」を読んだ人はぶったまげたでしょう。

いつになったら、ロシア文学・ドストエフスキーに追いつけるのかと・・・。

19世紀は、まだ宗教色の強い時代です。

そういう時代にドストエフスキーは無神論をぶち上げました。

そして「神」に変わる存在として出て来るのが、「英雄」です。

ナポレオンが登場した事によって、神や教会、王族・貴族の威信が揺らぎました。

ナポレオンは、占領地で略奪や虐殺を平然と行いました。

つまり勝つためには、手段を選ばなかったのです。

ラスコーリニコフもこの思想に影響されます。

神がいなければ、高利貸しの老婆を殺しても何の問題があるだろうか?

英雄が誕生し現状を打破できれば、取るに足らない犠牲でしかない。

現実に専制君主制は崩壊します。

その後台頭したリーダーたちに、この英雄思想があった事は否定できません。

多くの人命が単なる「数」として犠牲になりました。

まとめ

最後はラスコーリニコフがソーニャによって救われる設定になっています。

作品に出て来る好人物がラズミーヒンくらいです。

ある意味、ラズミーヒンがこの小説の救いとなっています。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。