2021年箱根駅伝の結果とレース回顧~駒澤大学が総合優勝を達成。
年も明けて令和3年になりました。
今年の箱根駅伝は、青山学院大学を優勝候補に予想していました。
実際のレースはどうだったのか振り返ってみます。
10区で大逆転を演じた駒澤大学が総合優勝
駒澤大学の勝因は、10区石川拓慎選手の区間賞です。
創価大のアンカーより4分以上速いタイムで大逆転を演出しました。
例年だと創価大で決まりなのですが、創価大のアンカーが大ブレーキを起こしてしまった為、棚ぼたで駒澤大学が優勝した形です。
とはいえ勝因は駒澤大学がしぶとく走った事です。
大八木監督の指導も優勝の要因です。
大八木監督の指導方法に疑問を持つ学生は多かったはずです。
しかしMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で教え子である中村匠吾選手が優勝しました。
これにより学生たちの大八木監督を見る目が一変したと予想します。
オリンピックランナーと一緒に練習できる環境も選手にとって、プラスに働きました。
駒澤大学は今回走った10人中9人が残ります。
今回4年生メンバーは、一人だけでした。
結果を出したメンバーが残る来年も期待できます。
青山学院大の誤算
今大会エースの神林選手が、右足に疲労骨折が判明し走れませんでした。
青山学院大は往路3区・5区で大きく遅れを取りました。
これが最後まで響きました。
ただポイント区間の4区でスーパールーキー・佐藤一世選手が、4位と好走した事が復路優勝の呼び水となりました。
佐藤選手の活躍は来年に向けて明るい材料ですね。
イエゴン・ヴィンセントの衝撃再び
今大会、東京国際大はイエゴン・ヴィンセント選手を2区に起用して来ました。
叩き出したタイムは1時間5分49秒という区間新記録でした。
これは2区(23.1km)を1km2分50秒前後で走破するペースです。
区間2位の選手を1分20秒ちぎる快走でした。
ただ私は、このタイムを見て「遅い」と思いました。
原因は強い向かい風が吹いていた事です。
イエゴン・ヴィンセント選手はまだ2年生です。
来年コンディションが良ければ、1㎞・2分45秒のペースで1時間3分台の区間新も可能です。
イエゴン・ヴィンセント選手は、世界選手権やオリンピックのマラソンで金メダルを取れる選手です。
大切に使って欲しいですね。
今後の箱根駅伝の傾向
やはり往路勝負です。
今回も往路で3位以内に入ったチームが、総合でも3位以内に入りました。
特に総合優勝ではなくシード権を争うようなチームなら往路に全てをかけるべきです。
往路6位の東京国際大学は、総合10位でシード権を確保しました。
往路の貯金がなければシード権を逃していたでしょう。
復路は8区にだけ1万メートル28分台の選手を配置しておけば、後の区間は29分30秒台の選手でも十分つないでいけます。
やはり箱根駅伝はいくら走力があっても、後ろにいるだけで圧倒的に不利です。
まとめ
最後に総合順位の上位3校をあげておきます。
1位 駒澤大学 10時間56分4秒
2位 創価大学
3位 東洋大学
まずは駒澤大学並びに駒澤大学OBのみなさん、箱根駅伝総合優勝おめでとうございます。
年始からおいしいお酒が飲めてうらやましいです。
箱根駅伝も年々、高速化しています。
今後、箱根ランナーから続々と世界選手権・オリンピックに出場する選手が出て来るでしょう。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。