どこよりも早い2021年米アカデミー賞予想。
映画の祭典、米アカデミー賞が2021年4月26日(月)に行われます。
今年はコロナ禍の為、2ヶ月延期となりました。
最近のオスカーのトレンドはリベラルと多様性です。
今年もこの傾向は続くと予想します。
今回も外国にルーツを持つ監督や俳優に注目です。
多少のネタバレがあります。
目次
作品賞は「ノマドランド」
「ノマドランド」はアメリカの車上生活者をドキュメンタリータッチで描いた作品です。
原作はジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド: 漂流する高齢労働者たち」です。
車上生活者と言ってもキャンピングカーなので、ホームレスのような悲惨さはありません。
アメリカは家を売り払い、老後をキャンピングカーで過ごす人が多いです。
ただこの作品の主人公は、手持ちの資産がなく期間労働しながらのキャンピングカー生活なので結構ハードです。
第77回(2020年)ヴェネツィア国際映画祭で、最高賞である金獅子賞を受賞しています。
米アカデミー賞でも作品賞を受賞する確率は、かなり高いです。
主演男優賞は「サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-」のリズ・アーメッド
リズ・アーメッドは、イギリスでパキスタン移民の家庭に生まれ、オックスフォード大学を卒業したという異色の経歴を持つ俳優です。
主演ではありませんが、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のボーディー・ルック役で記憶している方も多いと思います。
ダイバーシティ(多様性)が重要視される昨今のアカデミー賞において、受賞する可能性は高いです。
最近は白人・黒人というカテゴリーを突き抜けた人を選んで来ます。
もう「白いオスカー」とは言わせない、というアカデミー賞会員の気概を再認識する事になりそうですね。
主演女優賞は「プロミシング・ヤング・ウーマン」のキャリー・マリガン
女優賞は非常に悩みましたが、キャリー・マリガンを選びました。
キャリー・マリガンは、イギリス出身の女優です。
キャリー・マリガンと言えば「私を離さないで」(原作:カズオ イシグロ)でキャシーを演じていた女優さんですね。
その後も順調にキャリアを積み重ねて来ました。
「17歳の肖像」(2009年公開)でアカデミー主演女優賞にノミネートされた経験があります。(その時、主演女優賞を受賞したのはサンドラ・ブロックです。)
最近若手でもベテランでもない中堅どころの女優さんが受賞する事が多いので、その点を重視してみました。
監督賞は「ノマドランド」のクロエ・ジャオ
クロエ・ジャオはアメリカで活躍する中国国籍の監督です。
まだ38歳と若く新進気鋭の女性監督です。
「ノマドランド」では監督だけではなく、編集も担当しています。
有能な監督であれば性別・国籍にこだわらない、という点が最近のアカデミー賞の傾向です。
受賞の可能性は高いと予想します。
外国語映画賞はノミネート後に予想
現時点では、外国語映画賞の作品が出そろっていません。
米アカデミー賞のノミネート作品発表は2021年3月15日(月)です。
よって外国語映画賞は、ノミネート作品発表後に予想します。
まとめ
最後に予想をまとめておきます。
・作品賞:「ノマドランド」
・主演男優賞:リズ・アーメッド「サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-」
・主演女優賞:キャリー・マリガン「プロミシング・ヤング・ウーマン」
・監督賞:クロエ・ジャオ「ノマドランド」
以上です。
コロナ禍でメジャー作品が少ない中、ある程度の映画が出そろった感じはします。
今年の米アカデミー賞も国際色豊かなメンバーが選ばれると予想します。
特に「ノマドランド」はDVD化されれば見てみたいですね。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。