2021年F1バーレーンテストで見えたホンダPUの仕上がり。

2021年3月31日

今シーズンのホンダPUのモデルナンバーは「RA621H」です。

シリンダーの形状を見直し燃焼効率を上げ、ホンダジェットの協力も得てターボも強化された「新骨格」のPUです。

他のライバル会社は航空機部門を持っていないため、ターボ分野はかなりの強みとなります。

では3日間のバーレーンテストを振り返ってみましょう。

マシンに見えた設計思想の変化

PUの非力さを補うため、ドラッグ(空気抵抗)を少なくするというのがレッドブルの設計思想でした。

ところがリアがナーバスになりすぎ、アクセルを踏めないマシンになっていました。

そこで空気抵抗をある程度受けてもダウンフォースを増やし、しっかりPUのパワーを路面に伝えるタイプに変えて来ました。

開発をやり切きったホンダPU

ホンダが撤退を決めた理由には、内燃機関に対してはもうやり切ったという考えがあるからだと思います。

実際、市販車にフィードバックできる技術は、ターボ、ICE、MGU-Kくらいでしょう。

このスキルはインディカー・シリーズでさらに研鑽して行けます。

経営的な事を考えるとF1撤退は賢明な判断です。

角田選手の確かな速さ

身長160cm・体重53kg、これが角田選手の速さの秘密です。

身長180cm以上の選手に比べて、1週0.3秒程度のマージンを持っていると感じます。

これだけ体のサイズが小さいと、燃料も少なく済みますしマシンの蹴り出しも良くなります。

アルファタウリでの活躍しだいで、レッドブル昇格の可能性も十分あり得ます。

今後のレッドブルとホンダ

世界で最もE85-R燃料(バイオエタノール85%+無鉛ガソリン15%)の燃焼技術を持っているのはホンダです。

理由は既にインディでやってるからです。

F1も2022年からバイオエタノール混合率を10%に増やしたいわゆる「E10」燃料を使用します。

そう考えると、サプライヤーとしてホンダはレッドブルに協力していくのではないかと予測します。

レッドブルとしは、カスタマーとして1基15~20億でPUを購入するよりも、ターボ・ICE・MGU-Kをパーツ毎に発注したほうが安上がりです。

なお純然たるPU1基の価格は1億円程度と言われています。

しばらくはホンダがサプライヤーとなり、レッドブルが保守・運用していく体制になっていくはずです。

まとめ

先日ルノーが発表した2020年の決算は約1兆円の赤字でした。

もはや車体やPUに数百億円をかけて開発する時代は、終焉を迎えたと考えてまちがいありません。

今後はシャシー・PUを含めトークンのような制度で開発を制限して行く事になるでしょう。

それでも市販車へのフィードバックは十分です。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。