ベタのコショウ病治療記録PartⅠ~塩浴・唐辛子編
今回は、赤ベタがコショウ病を発症し、治癒に至るまでの経緯を紹介したいと思います。
塩浴や唐辛子を使った治療は、コショウ病かどうか判別できない時に実行する治療法です。
コショウ病とはっきりわかるような状態であればメチレンブルー系の薬品を使用し、すぐに薬浴しましょう。
目次
赤ベタがコショウ病を発症
「ん?何か顔の部分に金色の点々があるな」と気づいたのが最近でした。
「光の当たり具合でそう見えるのかもしれない」としばらく放置していました。
数日後、ベタの顔をまじまじと見ると、金色の糸くずのようなものが顔から頭にかけてこびりついているではありませんか。
「これが、コショウ病か」そう思った私は早速、治療にとりかかりました。
そういえば、最近やたら水槽に顔をこすりつけていました。
今思うとコショウ病によるかゆみが原因だったのではないかと思います。
唐辛子を投入する。
いきなり薬浴も考えたのですが、コショウまみれになっているにもかかわらず赤ベタは元気です。
餌くれダンスもちゃんとします。
ベタがまだ元気なので今回は民間療法である唐辛子を使ってみることにしました。
唐辛子は、今年家庭菜園で収穫したものがしこたまあったので、それを使用します。
大体10Lに対して、唐辛子を1本使用します。
私の水槽の容量は2Lなので5分の1本程度を投入します。
本来、空のティーバッグに入れて使用するのですが、今回手元になかったのでそのまま水槽内に投入しました。
塩浴も実行する
ベタの血液よりやや低い塩分濃度にすることによって呼吸しやすい環境を作れます。
人間にとっての、生理食塩水みたいなものです。
塩の量は、水槽内の水量に対して最高で0.5%程度です。
小型水槽でエアレーションもないと、底のほうの塩分濃度がやや高くなります。
よって、ベタが底にじっとしている場合が多くなるかもしれません。
そのほうが、ベタにとって楽だからです。
ベタの治療日記
コショウ病の経過を日記方式で紹介していきます。
1日目
唐辛子を入れた後、餌と間違え食べようとする。
その後しばらく、唐辛子を珍しそうに観察していたが水草と同じようなものだと納得したようだ。
粗塩をカルキ抜きの水で溶かし、2L水槽に3g投入する。
本来0.5%なので10g投入していいのだが、今回は塩の量を控えめにしておいて様子を見ることにした。
2L水槽に3gの粗塩を投入したので塩分濃度0.15%の塩浴になる。
粗塩を入れた後どうなるか心配したが、動きはいつもどおりだ。
餌もひかりベタを朝3粒、夕3粒きちんと食べている。
食欲は旺盛だ。
水槽内のウーディニウム(コショウ病の原因である寄生中)を除去するため、1日2回、コップ半分から1杯分の換水を行う。
換水はコショウ病が完治するまで実行しよう。
2日目
動きは変化なし。
ただし、やや呼吸が荒い。
尾ひれのピンホールが完治していた。
最近、換水の回数を増やしたので水質が良くなった影響だろうか。
顔や頭についている金色の糸くずの太さが細くなったような気がする。
水槽に入れていたアナカリスを撤去する。
水草にウーディニウムのシストが付着するかもしれない。
この際、ベタ箸(ベタ用の箸)で大砂利も撤去しよう。
大砂利を撤去している時大きなフンを発見した。
消化器官は大丈夫なようだ。
唐辛子以外は完全なベアタンクになった。
3日目
水換えをした後、唐辛子を交換する。
塩も前回と同じ量を投入する。
金色の糸くずが目立たなくなって来た。
明日から気温が下がるので、夕方からヒートマットを設置しようと思う。
4日目
ヒートマットを設置したので、水温は常時20℃以上を維持できている。
まだ、ヒートマットの柄を怖がっているようで、隅で小さくなっている事が多い。
そのうち慣れるだろう。
顔や頭を水槽にこすりつけるような動きは少なくなってきた。
しかし、尾の部分にかなりのコショウ(ウーディニウム)がついている。
かなり大きなフンをしていたので、すぐにスポイトで取り除く。
スタンドのLED照明でみると、水の濁りが見られたので、急遽4/5程度を換水した。
再度、唐辛子と3gの塩を投入する。
やはり唐辛子を入れるとツンツンとつつく。
その後さらに3gの塩を投入した。
もうちょっと塩分濃度が高いとベタが呼吸しやすくなると考えたからだ。
現在の塩分濃度は、0.3%だ。
5日目
週末なので、朝は乾燥赤虫を2匹ほど与える。
一匹ほど残したが、食欲は旺盛で動きはいい。
あいかわらずコショウをまぶしたような魚体だ。
大きなシストを3個水槽の底に発見したので、スポイトですぐに取り除いた。
コップ2杯分の水を換水したので、塩を3g投入した。
やや呼吸が荒いが、基本的には元気だ。
塩浴・唐辛子によるベタのコショウ病治療記録のまとめ
コショウ病かどうか判別できない時、塩浴で様子をみることは有効です。
唐辛子は民間療法の域を出ず、効果があるかどうか確認できませんでした。
飼い主さんが効果があると思えば実行してもいいでしょう。
いずれにしてもはっきりとコショウ病とわかるくらい病状が進行すると、塩浴や唐辛子で病気を治療することはできません。
その場合はすみやかにグリーンFリキッドのようなメチレンブルー系の薬品を使って薬浴すべきでしょう。
今回は市販の粗塩を使って塩浴をしています。
どの塩を使っていいか迷われている方は「水作ベタの塩タブレットミニ 40錠」のような、ベタ専用の塩を購入し使用すればいいでしょう。
1Lにつき2タブレットを使用するのでコスパ的には市販の粗塩に劣りますが、ベタ専用の塩なので安心して使えます。
まとめ
2,000字近くになってきたので、このあたりで一旦切りたいと思います。
この後の経過を読みたい方は、「ベタのコショウ病治療記録PartⅡ」をご覧ください。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。