ベタの白点病の治療法

2020年11月23日

ここ数年ベタを飼っていて白点病になったことは一度もありません。

ただ今後の事を考え白点病の治療法について書いてみました。

ベタの白点病を治療するには、まずそのメカニズムを知ることが重要です。

白点病のメカニズム

白点病の原因はウオノカイセンチュウという繊毛虫(せんもうちゅう)です。

ウオノカイセンチュウの子虫である「遊走子」は、魚体に寄生しphoront(ホロント)に成長します。
このホロントが白点として確認できます。

ホロントは成長中のウオノカイセンチュウです。

ホロントが成虫になると、魚の体から離れCyst(シスト)化します。

個体から離れた成虫は、シスト(被嚢)の中に胞子を作り寿命を終えます。

この胞子が、やがて遊走子に成長しシストの殻を破って再び魚体に寄生します。

よって、白点病のサイクルは「遊走子→ホロント→シスト→遊走子」となります。

このサイクルは大体、5~10日間程度です。

なおウオノカイセンチュウの遊走子は、20時間前後で感染力を失い、48時間以内に自滅します。

つまり理論的には、このサイクルのいずれかを断ち切れば白点病を治療できます。

またウオノカイセンチュウのような繊毛虫は、泥や水草の表面などに多く生息します。

よって、白点病の治療をする時は床材や水草を全て撤去しベアタンクで治療すべきでしょう。

まずは、塩浴して様子を見る

コショウ病は比較的発見しやすいですが、白点病は最初、病気なのかどうか見分けがつきません。

よって判別がつかない場合は、塩浴して様子を見るのもありです。

アクアリウムの世界では、0.5%の塩浴が推奨されています。

個人的には、粗塩を使い0.15%のマイルドな塩浴を実行しています。

塩浴だけでもベタが体調を回復してくれることがあります。

塩浴をする時は、アミノ酸のような調味料の入っていない粗塩を使用しましょう。

メチレンブルー系の薬浴を実行する

塩浴しても症状が改善しない場合、グリーンFリキッドのようなメチレンブルー系の薬品を使用します。

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メチレンブルーは、魚に与えるダメージもほとんどなく気軽に使えるのがいいですね。

メチレンブルーは、ウオノカイセンチュウの遊走子に対して効果を発揮します。

またメチレンブルーとアクリノールを含有した魚病薬としてはグリーンFリキッドの他にも「ニューグリーンF 35g」 があります。

シスト対策

メチレンブルーは遊走子には効果がありますが、厚い殻で覆われたシストには効きません。

ウオノカイセンチュウのシストは水温30℃以上で休眠します。

いわゆる殻に閉じこもって出てこない状態です。

よって白点病にかかった時は、あえて25℃以下にして、シストから遊走子を孵化させるアクアリストもいます。

そうすれば、後は殻から出て来た遊走子をメチレンブルーで駆除するだけです。

個人的にはベタを別の水槽に移し替え、メラミンスポンジで病気になった水槽からシストを強引に削り取ります。

興味のある方は、「小型水槽の全換水方法。」をご覧ください。

現在行っているベタの疾病管理と予防

現在ベタの白点病に関しては以下のような対策を取っています。

フェーズ1.ジクラ (Zicra) ジクラウォーター ベニッシモ ベタ用 250ml
ベタの調子が良くない時に換水用ボトル1Lに対し10mlを添加し使用。
調子落ちを失くすため、常に使用してもよい。

フェーズ2.粗塩や水作ベタの塩タブレットミニ40錠を使った塩浴
ジクラウォーターで生体の状態が改善しない時に使用。
ジクラウォーターと塩浴の併用は可能。

フェーズ3.メチレンブルー系の魚病薬を使用した薬浴
フェーズ1.2で状態が改善しない時に使用。
ジクラウォーターと薬浴の併用は可能。

ジクラウォーターを使用し始めて、フェーズ3以降に進むことは無くなりました。

たまにベタが便秘した時に塩浴する程度です。

非常時用にニチドウグリーンFリキッド100㎖を準備していますが、最近使った記憶がありません。

病気を治療することも大事ですが、最も重要なのは事前に予防することです。

水槽が安定すれば、飼育者の精神状態も安定します。

ベタ飼育に行きづまった時には、各種アイテムの導入を考えてもいいと思いますね。

まとめ

ベタの白点病の治療法は以下の通りです。

・換水や水槽の清掃
・ジクラウォーターのようなコンディショナーで免疫を高め病気を予防する。
・塩浴
・メチレンブルー系の魚病薬による薬浴

白点病は寄生虫由来の病気なので気づくのが遅れても何とかなります。

よって塩浴で様子も見られます。

エラにウオノカイセンチュウがびっしり付着すると危険なので白点病とはっきりわかったら、すぐにメチレンブルー系の魚病薬を使って薬浴に切り替えてあげましょう。

薬浴は、使用上の注意をよく読んで実行すれば問題ありません。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。