ベタ水槽が白く濁った時の対処法
最近青ベタの水槽が白く濁ったまま、中々透明になってくれませんでした。
その時、水を透明にするために実行した方法を紹介します。
私の場合は、小型水槽なのである程度濁った場合はすぐに全換水します。
作業自体は10分程度で終了します。
興味のある方は、同一記事の見出し「小型水槽である程度の水の濁りは仕方ない?」をご覧ください。
目次
水が濁る最大の原因は有機物の増加
水が濁る最大の原因は有機物の増加です。
有機物とは魚のフンや尿などの排泄物や粘膜のような分泌物です。
水槽内の水がドロッとした感じになります。
例えば、お風呂に入ったとき浴槽の水を変えないと、お湯はどんどん白く濁っていきますよね。
濁る原因は、人間の出す汗や皮脂などの有機物が原因です。
水槽内でも同じことが起こっているのです。
ベタの成長期に水が濁りやすい
有機物以外にも、ベタから出る脂質で水が濁る場合もあります。
人間でもそうですが、成長期には皮脂が多く分泌されます。
魚油の融点は22℃以上です。
よって水温が20℃未満になると脂質が水に溶けず白く濁る場合があります。
水槽からドブのような臭いやアンモニア臭がせずベタが元気ならば、あまり気にする必要はないでしょう。
なぜ有機物が増えるのか
本来水槽内の有機物は、亜硝酸菌や硝酸菌(バクテリア)により硝酸まで分解されます。
しかし、水槽内の有機物が多すぎるとバクテリアによって硝酸まで分解できません。
よって水槽内にどんどん有機物やアンモニアがたまっていきます。
これが濁りの原因です。
対策は有機物の増加を抑える
有機物の増加を抑える一番の対策は餌の量を減らすことです。
これによりフンや尿に含まれる有機物の量が減ります。
例えば、1日あたり6粒のひかりベタを与えていたとすると、2粒まで減らします。
乾燥赤虫のような天然飼料の餌も一旦中止します。
このくらいまで減らしてもベタが飢えることはありません。
次に換水をします。
水槽内から有機物を取り出してやるわけです。
私の場合、1日に1回コップ一杯分の水を換水します。
大体6分の1程度の水替えを行います。
これでしばらく様子を見ます。
気候変動によるもの
高温多湿の状態からカラッとした晴天となり湿度が下がると水が白く濁ることがあります。
また梅雨時も飼育水が濁りやすいです。
これは水槽内の有機物によるものではありません。
水替えしてもすぐ濁るケースもあります。
部屋の湿度を60%未満にキープできれば、水の白濁をかなり防止できます。
一級河川が氾濫したというニュースが流れると決まって水槽が濁ります。
小型水槽の場合、湿度の影響をモロに受けます。
白濁りが続くようなら全換水や各種コンディショナーの利用を考えてみてください。
コンディショナーを使用する
小型水槽で魚影が見えない程、水が白く濁った時は魚がギリギリ泳げる程度の水を残し全換水します。
その時使用しているのが「テトラ (Tetra) テトラ ベタセイフ 100㎖」です。
超微粒子のコロイド成分がベタのエラと粘膜を換水時のショックから守ります。
ベタの場合、換水する毎に弱りお迎え後2~3週間で星になる個体もいます。
他にもジクラ (Zicra) ジクラウォーターベニッシモベタ用 250㎖、ジェックスベタセーフ80mLをローテーションで換水用ボトル1Lに入れて使用しています。
特に水の汚れがひどくなり大量換水する場合、テトラベタセイフは有効です。
水槽を大きめの物と交換する
現在は気温も上がって来たため、5L水槽を使用しています。
水の濁りが改善されない場合はちょっと大きめの水槽に交換して様子を見るのも有りです。
ただし、大きめの水槽を使うと冬の加温が難しくなります。
現在考えている越冬対策は以下の通りです。
1.11月下旬~5月上旬 みどり商会ピタリ適温プラス丸大を使用
2.12月下旬~3月下旬 みどり商会ピタリ適温プラス丸大を外し、エヴァリスプリセットオートヒーター15 BETTAベタ専用オートヒーターを使用。
大きめの水槽を使う場合は、冬でも2段階に分けて加温装置を使い分けたいと思います。
対策を施した結果
餌の量を減らした事で、フンの量もかなり少なくなりました。
水替えの頻度も増やしたので、2日目頃から水が澄んできます。
大体1週間程度で水槽の水が透明度を取り戻しました。
ある程度濁りが解消したら餌の量も普通に戻します。
小型水槽である程度の水の濁りは仕方ない?
水面に油膜が張るとか、有機物が固形物となり水中に浮かんだりすれば、すぐに水質改善に取り組むべきでしょう。
ただ小型水槽である場合、ある程度の水の濁りは仕方ないと割り切る考えもありです。
水量が限られている以上、バクテリアの数も制限されるからです。
個体が元気であれば、あまり水の濁りについて神経質になる必要はないでしょう。
どうにもこうにもならない時はベタを別の容器に移し、水槽の清掃をし全換水してもいいでしょう。
小型水槽だとこちらのほうが手っ取り早くていいかもしれません。
まず水槽をもう一つ用意し、交互に水を減らしながら魚を移動させます。
最後に魚が泳げるギリギリの水を残して一時的な水槽に置いておきます。
私の場合、本来使用する水槽に自作の重曹スプレーを振りかけます。
その後メラミンスポンジでガラス水槽を磨きます。
十分水ですすいだ後、水槽に水道水を注ぎ込みます。
その後、温度調整のために鍋で沸かしたお湯を注ぎます。
鍋はしっかり洗っておきましょう。
温度が均一になるように温度計のようなものでかき混ぜます。
大体水温が25℃前後になるように調整します。
水温調整ができたらテトラ ベタセイフ 100㎖を適量入れてカルキ(塩素)を抜きます。
最後に生体、大砂利、アナカリスを投入して完了です。
水の汚れがひどければ1週間に1回程度の間隔で全換水してもいいと思います。
まとめ
ベタ水槽が白く濁った時の対処法をまとめておきます。
・餌の量を少なくして、有機物の発生をおさえる。
・水替えの頻度を増やして、水槽内から有機物を取り除く。
・アンモニア吸収剤・コンディショナーを利用する。
・濁りが改善しない時は水槽の清掃をし、全換水を実行する。
ベタはそれなりの水槽の容量で一匹飼いしているので、餌の量や水替えの回数を増やすことにより、水質を改善していけます。
ベタの単独飼いで水質を安定させるためには、最低2L以上の水量が必要です。
混泳だと、個体の数を減らすなり、水槽の容量を増やすなりしないと水の白濁は改善できないかもしれません。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。