2019年F1第8戦フランスGPのレース回顧

2019年7月1日

F1第8戦はフランスGPです。

フランスGPの舞台は、ポール・リカール・サーキットです。

全長の4割を占める1.8kmのミストラル・ストレートが特徴です。

中低速テクニカルセクションもタイムを縮めるためには重要です。

マシンの総合能力が試されるサーキットです。

今回もハミルトンの優勝とメルセデスAMGの1-2フィニッシュを予想します。

フリー走行FP2

M.フェルスタッペンが1分32秒049で6位、P.ガスリーが1分32秒448で8位。

しかし、フェルスタッペンはこの順位にも関わらず、レースではフェラーリと互角に戦えると予想している。

タイヤに関してはソフトとミディアムとのタイム差があまりない。

公式予選でQ3に進出したドライバーは、Q2でベストタイムを記録したタイヤで決勝をスタートしなければならない。

よってフェルスタッペンがQ2でどのタイヤを使って来るか興味深い。

ミディアムタイヤがソフトと同じように機能すればワンストップ作戦もあり得る。

予選

フェルスタッペン、ガスリーともにQ3へ進出した。

フェルスタッペンはQ2をミディアムタイヤで6位通過した。

これにより決勝での戦略に幅ができた。

ガスリーはペースが上がらず、10位でQ2を通過した。

この時ソフトを使用しており、決勝ではこの時使ったソフトタイヤでスタートとなる。

ガスリーにとってはかなりの苦戦が予想される。

Q3はフェルスタッペンが129409のタイムで4番グリッドを確保した。

レースペースが良ければ十分、表彰台も狙える位置だ。

ガスリーは1分30秒184のタイムで9番グリッドを獲得した。

優勝候補の1角と思われていたベッテル(フェラーリ)は、Q3でトラックリミット(コース外を走ってしまうこと)を超えるミスを犯し、予選7位に沈んだ。

決勝

フェルスタッペンは、Q2で使用したミディアムタイヤでスタートする。

1周目マクラーレンのサインツがフェルスタッペンを追い抜きにかかるが、これをきっちりブロックする。

21周目フェルスタッペンはミディアムからハードタイヤに交換し3位のルクレールを追走する。

その後も安定した走行を続け、4位でチェッカーを受けた。

中古のソフトタイヤでスタートしたピエール・ガスリーは、序盤苦しい展開になる。

18周目にピットインし、ハードタイヤに交換するがペースが上がらず、ルノーPU勢に突き放された。

結局、ガスリーは11位でチェッカーを受けた。

D.リカルドのペナルティで、10位に繰り上がり1ポイントを獲得できたものの、周回遅れにされており、ガスリーの不振は深刻だ。

トロロッソのアルボンは11番手からスタートしたが、1周目のターン2でコースからはみ出して、大きくポジションを落とした。

その後も、トラフィックに引っ掛かかりマシンの速さを活かせず15位でフィニッシュした。

ダニール・クビアトは、4基目のPUを投入したことで10グリッド降格のペナルティを受け19番手からのスタートとなった。

後方からよく追い込んだが、マシンにレースペースがなく結局14番手でレースを終えた。

優勝はハミルトンで今季6勝目。

2位はボッタス、3位にはフェラーリのルクレールが入り表彰台を獲得した。

まとめ

直線が4割を占めるポール・リカール・サーキットでは、ホンダPUの本領発揮とはいきませんでした。

今回のスペック3ではターボチャージャーとICEが改善されています。

ターボチャージャーとは、排気の流れを利用しコンプレッサ(圧縮機)を駆動し、ICE(内燃機関)が吸入する空気の密度を高くする装置のことです。

ピストン内に多くの空気(酸素)を送り込めれば、それだけ燃焼効率が良くなり多くのパワーを得ることができます。

空気の薄い700mの高地で行われるオーストリアGPでターボチャージャーがどう機能するかたのしみです。

ターボチャージャーのメリットは、以下の通りです。

・排ガスのクリーン化
・低燃費とエンジンの小型化
・低回転で高トルク
・熱エネルギーの回収

市販車にも転用できる技術ばかりです。

この技術でターボハイブリッドカーを作れば、環境にもやさしい低燃費の市販車ができるでしょう。

実は、ホンダ首脳陣の考えもそこにあります。

勝つことも大切ですが、F1を通して市販車にフィードバックすることもさらに重要です。

ターボ車は1500回転で最大トルクを得られます。

ガスリーが苦戦しているのもこの点でしょう。

マシンのグリップ力不足により、低回転時にアクセルを踏んでしまうと、マシンの挙動が安定しません。

低速時のコースアウトには注意したいところです。

今後ポール・リカールのようなサーキットはイタリアGPのみです。

ベルギーGPの行われる第13戦スパ・フランコルシャン・サーキットも全開率が高いサーキットですが、標高400mの山地で気圧が低いため、それほど問題にはならないでしょう。

ハミルトンは今回の勝利で6勝目です。

もはや今季のチャンピオンは決定したといっていいでしょう。

フェラーリは今季中のマシンコンセプト変更を断念したようです。

今シーズンやれることは全てやったということでしょうか。

レッドブルには、まだまだ伸びしろがありそうなので期待できます。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。