2019年F1第10戦イギリスGPのレース回顧

2019年7月29日

F1第10戦はイギリスGPです。

2019年シリーズの折り返しにあたるレースです。

イギリスGPの舞台は、シルバーストン・サーキットです。

シルバーストンは高速テクニカル・サーキットです。

超高速S字のマゴッツ- ベケッツ- チャペルを抜けてハンガーストレートでどれだけ加速できるかが、このコースのポイントです。

マシンの総合能力も試されます。

今回も超逆神予想として、メルセデスAMGかフェラーリの優勝を予測します。

フリー走行FP2

FP2は気温21.1℃の状況で行われた。

P.ガスリーが1分27秒249で5位、M.フェルスタッペンが1分27秒562で7位。

FP1に続き、ガスリーがチームメイトのフェルスタッペンを上回った。

この好調さを予選まで維持できるかがポイント。

少なくとも、Q2をミディアムで突破できないと決勝も厳しくなる。

フェルスタッペンは金曜日用のPUを破損しているため、FP2はセッティングに終始した。

フェルスタッペンはソフトタイヤの摩耗が速いと訴えており、今後の改善点となる。

ミディアムやハードタイヤで、どれだけ速いペースを刻めるかがポイントとなる。

メルセデス2台が1分26秒で1-2体制を築き、同じく26秒台でフェラーリのルクレールが続いた。

トロロッソ勢もアルボンが9位、クビアトが11位と好位置につけた。

予選でフェルスタッペンがモード11を使ってくるかに注目したい。

予選

フェルスタッペン、ガスリーともにQ3へ進出した。

フェルスタッペンはQ2をミディアムタイヤで4位通過した。

これにより決勝での戦略に幅ができた。

予選3番手のルクレール(フェラーリ)はソフトタイヤでQ2を通過しており、どこでフェルスタッペンがオーバーテイクを仕掛けていくのか興味深い。

ガスリーも同じくミディアムを履き6位でQ2を通過した。

フェラーリ勢がソフトタイヤでQ2を通過しているため、決勝でも期待が持てる。

Q3はフェルスタッペンが1分25秒276で4番グリッド、 ガスリーが1分25秒590で5番グリッドを確保した。

予選トップのV.ボッタスとフェルスタッペンとの差はわずかに0.183秒差だ。

モード11とフロント周辺の空力アップデート効果はかなり大きいようだ。

他のホンダPU勢ではアルボンがQ3へ進出し、9番グリッドを確保した。

クビアトは0.072秒差でQ2進出を逃し、予選を17番手で終えた。

予選上位陣のグリッドは以下の通り。

1位 ボッタス
2位 ハミルトン
3位 ルクレール
4位 フェルスタッペン
5位 ガスリー

決勝

フェルスタッペンは、Q2で使用したミディアムタイヤでスタートする。

12周目ミディアムでスタートしたガスリーが、ハードタイヤに交換しコースに復帰する。

15周目ルクレールとフェルスタッペンが同時にピットインする。

どちらもミディアムタイヤに交換して、コースに戻る。

この時点で2回ピットストップが確定する。

タイヤにはかなり厳しいコンディションのようだ。

20周目ジョビナッツィがコースアウトし、セーフティカーが導入される。

このタイミングで、ハミルトンとベッテルがピットインしてタイヤ交換を行う。

フェルスタッペンもピットインしハードタイヤに交換する。

フェルスタッペンは、ハードタイヤで残り30周を走り抜く作戦だ。

このタイヤ交換のタイミングでフェルスタッペンが同じくタイヤ交換をしたルクレールの前に出る。

28周目フェルスタッペンがガスリーをオーバーテイクし、4番手に上がる。

37周目フェルスタッペンがベッテルをオーバーテイクし3番手に上がる。

しかし、その直後ベッテルがフェルスタッペンに追突してしまう。

フェルスタッペンは、コースアウトするも5番手でコースに復帰する。

ベッテルはノーズを交換してコースに戻るが、最後尾の17番手まで順位を落とした。

ベッテルに10秒ペナルティが出るも最後尾を走っているので意味のないものとなる。

結局ガスリーがワンストップ作戦を成功させ4位を獲得した。

今後上位陣に波乱があれば表彰台も夢ではないポテンシャルを見せた。

ベッテルに追突されなければ、2位の可能性もあったフェルスタッペンは5位でフィニィッシュした。

優勝はハミルトン、2位にボッタス、3位にはルクレールが入った。

ベッテルがノーポイントで終わったため、ドライバーズランキングでは3位フェルスタッペンが136pts、4位ベッテルが123 ptsで差が開いた。

チームランキングでもフェラーリとの差が、52ポイントに縮まった。

トロロッソ勢ではクビアトが17番手スタートから9位入賞し貴重な2ポイントを獲得した。

9番グリッドからスタートしたアルボンは最終ラップでルノーのN.ヒュルケンベルグにかわされ11番手に落ち、惜しくもポイントを獲得できなかった。

田辺F1テクニカルディレクターからは、アルボンのPUの高圧電力系(MGU-K)に問題が発生し2度目のピットストップを行えなかったとのこと。

漏電が発生するとドライバーの命にもかかわる問題なので、ホンダジェットの知見を得て早急に解決すべきトラブルだ。

今回ベッテルがフェルスタッペンに追突しノーポイントに終わったことは完全なドライバーのミスだ。

今後、ティフォシからの容赦ない批判が浴びせられるだろう。

 フェルスタッペンは契約解除条項を行使するのか

最近パドックでは、フェルスタッペンが契約解除条項を行使し、レッドブルを離れるのではないかと言われています。

移籍するとすれば、メルセデス一択でしょう。

勝てるチームに行かなければ意味がありませんからね。

ボッタスがメルセデスAMGを離れるとすれば、可能性は十分にあります。

フェルスタッペンがチームを離脱した場合、レッドブルに加入する可能性が高いのはベッテルです。

フェラーリ首脳陣はベッテルを高く評価しているようですが、本人がどう感じているかは疑問です。

フェラーリでの居心地が悪いと感じれば、レッドブル移籍もありえます。

レッドブルのスポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコ総帥とも旧知の仲です。

母国語でコミュニケーションが取れるのも大きいです。

とりあえずボッタスの契約更改には注目です。

まとめ

2015年の参戦以降、ホンダPUのアキレス腱はMGU-Hでした。

ホンダPUのMGU-H(エンジンの排気で発電する熱エネルギー回生システム)は、度重なる故障や共振問題に悩まされて来ました。

しかし、ホンダジェットの協力を得ることにより、現在では「壊れる気がしない。」(ホンダ山本F1MD談)という程の信頼性を発揮するレベルに達しました。

信頼性が上がれば、より攻めたセッティングが可能になります。

第14戦イタリアGPではスペック4がリリースされます。

つまりスペック3は後3戦持ってくれればいいわけです。

そう考えると、今後モード11を使う場面が増えるかもしれません。

ただしホンダとしては、金曜日用のPUとしてスペック3を14戦以降も使いたいでしょう。

このあたりは判断が難しいですね。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。