2019年F1第13戦ベルギーGPのレース回顧~ルクレールが今季初勝利をあげる。

2019年9月11日

F1第13戦はベルギーGPです。

サマーブレイクの間にアルボンとガスリーの交代というニュースが入って来ました。

昇格するならクビアトと予想していたので、この交代は意外でした。

レッドブル首脳陣はアルボンの可能性に賭けました。

普段のコメントを読んでも他のドライバーとは2段階程度レベルの高い発言をしています。

そのクレバーさをレッドブルは評価したのでしょう。

アルボンの当面の相手はフェラーリです。

常に6位以内でフィニィシュできれば、来年のシートの可能性も出てきます。

アルボンにとってはビッグチャンスです。

表彰台に複数回乗って来シーズンのシートを獲得して欲しいですね。

ホンダにあってメルセデス・フェラーリにないもの。

ここ数戦でレッドブルとメルセデス・フェラーリの差が一気に縮まってきました。

ホンダにあってメルセデス・フェラーリにないもの、それは航空技術です。

航空技術は自動車以上にシビアな工作精度を要求されます。

自動車は故障すれば路肩に止めればいいわけですが、航空機は即墜落となってしまいます。

またホンダPUにはホンダジェットのアビオニクス(電子機器)も相当導入されていると思います。

今後PU 制御にAIや量子コンピューターが導入されるか興味深い所です。

なおF-15イーグルの費用の80%はアビオニクスのコストと言われています。

よってCPUの性能が上がれば上がる程、戦闘機の能力も上がります。

これはエンジンについても言える事です。

ホンダが今後アビオニクスを改善していけば、エンジンの能力をギリギリまで引き出すことができるでしょう。

スパ・フランコルシャンの特徴

全長7kmの長いサーキットです。

何と言ってもこのコースの名物は、2コーナーのオー・ルージュです。

右に曲がりながら、坂を上るようなレイアウトになっておりドライバーの度胸が試されます。

オー・ルージュを抜けた後のストレートエンドがオーバーテイクポントになります。

全長距離が長くかつ全開率も75%と高いのでPUにもかなりの負荷がかかります。

今回も逆神予想として、メルセデスAMGかフェラーリの優勝を予測します。

フリー走行FP2

FP2は気温25℃、路面状況はドライで行われた。

M.フェルスタッペンが1分45秒394で6位、A.アルボンが1分45秒771で10位。

フェルスタッペンはスペック3、A.アルボンが最新のスペック4を使用している。

スパ・フランコルシャンではフェラーリがダントツに速く、逆にメルセデスはタイヤやブレーキのオーバーヒートに苦しんでいるようだ。

予選

予選は気温29℃、路面温度41℃のドライコンディションで行われた。

この時期のスパ・フランコルシャンとしは珍しく高温である。

フェルスタッペンはQ2をソフトタイヤで、1:44.132のタイムで6位通過した。

アルボンはQ1を6位で通過した。

決勝を後方グリッドからスタートすることが決まっているアルボンはQ2を一回走っただけで予選を終えた。

Q3へ進んだフェルスタッペンは1分43秒690のタイムを記録し5番手のポジションを獲得した。

レッドブルはレースペースがいいだけに、決勝での追い上げが期待できる。

またフェラーリ、メルセデスがカスタマーに提供した新スペックのPUは予選でブローしており耐久性には疑問符がつく。

予選上位陣のグリッドは以下の通り。

1位 ルクレール
2位 ベッテル
3位 ハミルトン
4位 ボッタス
5位 フェルスタッペン

決勝

決勝は気温17.2℃のドライコンディションで行われた。

この気温の低さはメルセデスにとってアドバンテージとなる。

1周目フェルスタッペンがスタートで出遅れ、1コーナーでライコネンと接触。

左フロントサスペンションを破損したフェルスタッペンはオー・ルージュを抜けたところでタイヤバリアに突っ込みクラッシュ。

フェルスタッペンは、わずか1周でリタイアとなった。

ミディアムタイヤで17番手からスタートしたアルボンは18周目には8番手まで順位を上げる。

24周目アルボンはソフトタイヤに履き替え15番手でコース復帰する。

ソフトタイヤを最後まで持たせられるかアルボンの能力が試される。

32周目ハミルトンがベッテルをオーバーテイクし2位に上がる。

34周目ベッテルがタイヤ交換し4位に順位を落とす。

レースはルクレールがトップでチェッカーを受け、待望の今季初勝利を挙げた。

2位には1秒差でハミルトン。

3位には同じくメルセデスのボッタスが続いた。

アルボンはタイヤ交換後、徐々に順位を上げ5位でチェッカーを受けた。

17番手からスタートしたことを考えれば、レッドブルにおいて上々のデビューを飾ったと言える。

予選が不振だったトロロッソ勢ではクビアトがスペック4の能力を引き出し7位でフィニッシュした。

ガスリーはレース終盤リカルドをオーバーテイク、ジョビナッツィのクラッシュによるリタイアもあり9位でフィニッシュ。

貴重な2ポイントを獲得した。

移籍後ポイントを獲得できたことでガスリーもホッとしたはずだ。

トロロッソは、チームランキング4位のマクラーレン勢がノーポイントに終わったことで31ポイント差につめた。

スペック4搭載の2台が後方から5位、7位に入賞したことで、PUのポテンシャルも証明された。

同時にホンダPU勢では3台がポイントを獲得した。

上位陣の結果は以下の通り。

1位 ルクレール
2位 ハミルトン
3位 ボッタス 

スペック4の行方

ホンダが目指しているのはスマートエンジンです。

もはや馬力競争ではありません。

今後はAIを駆使し、どういうマッピングで走ればコースを最速で走れるかがテーマとなります。

ホンダは自動車メーカーです。

よって壊れるという事を極度に嫌います。

今後はリスクを冒してパワーアップを実現するより、アビオニクスを駆使して効率良くPUをコントロールする方向を選択していくことになるでしょう。

これからは間違いなく航空部門のアビオニクス技術をF1部門に投入してきます。

そういう意味でホンダは既にフェラーリやメルセデスとは、もう既に2段階程度上のレベルに達しています。

方向性がはっきりしていれば、グリッド上の順位に関係なく開発を進めていけばいいだけです。

まとめ

今回レッドブルでは、アルボンのマシンにスペック4が投入されました。

今後はアビオニクスがどの程度進歩するか注目です。

予選や決勝、ドライバー毎に最適なセッティングがアビオニクスによってなされれば、PUから最大限のパワーを引き出せます。

それはPUがスペック2でもスペック3でも変わりません。

アビオニクスの交換はグリッド降格対象にはなりません。

今後はアップデートしたアビオニクスプラススペック2・スペック3で出走してくることもあるでしょう。

そう考えるとホンダPUがどこのCPUやAIを使っているか興味がありますよね。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。